2022年3月30日プラムの花が満開!!
榛名梅林の梅の花が散り始めています。梅の次は桜?いえいえ、果樹の産地の榛名地域では次はプラムです。果樹農家ではプラムの花が満開になると、花のめしべに花粉を付ける受粉作業を行います。
昨日まで寒の戻りで冷え込んでいた天候が、この日は一転して朝から気温が上昇。農家さんから、受粉作業をするとの一報を受けて果樹農場(圃場といいます)に伺いました。
花が満開になり、気温が上昇した時が受粉のタイミングとのこと。春は気温の上下が激しいので、天気予報と開花状況をにらめっこしながら、朝起きて今日はイケるという判断で作業を開始します。なので、その日の朝の呼び出しとなりました。到着するとすでに農家の皆さんは受粉作業の真っ最中。受粉は農家さんの手作業です。花粉を入れた竹筒から先に綿の付いた棒(梵天というそうです)で花粉をすくいながら、ポンポンと花のめしべに花粉を付けていきます。
この後、生育させる実を残して他の実を落とす‟摘果”と呼ばれる作業があるので、花粉を付け過ぎるのも大変になるとのこと。満開の時に受粉作業を行うのも、一度で終わらせることができるからだそうです。この日、受粉を行ったプラムの品種は、近年人気がうなぎ上りの「貴陽」という品種。農家さんによっては受粉作業を3~5回繰り返さないとちゃんと実が付かないという気難しい品種でもあるそうですが、やはり受粉のタイミングを計って回数を減らすのがテクニックだそうです。
この日は午前中で作業を終え、皆さん帰られました。